OpenFOAM 全チュートリアルの Allrunをやってみた

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表題の全計算が、ほぼ半月かけてようやく終了したことを、3日ほど前にアナウンス

 

したが、せっかくなのでログファイルの解析(というほどのこともない整理)結果を公開することにした。⇒詳細シートはこちら

使用した計算環境

CPU: Core-i7 950(3.06GHz)
Memory: 24GB
OS: Linux Mint13(Ubuntu-12.04)

使用したOpenFOAMのヴァージョンは2.2.x

Build : 2.2.x-54530cc7e8eb

(2013/10/17にダウンロードしたもの)

 

なお、解析の過程で、2ケースほど計算が発散して途中終了していたもののあることが判ったので、これらはOpenFOAMのヴァージョンを変更して(v2.2.x ⇒v2.2.0)やり直した。その結果ディスクスペースが更に10GBほど必要になりました。

ちなみに、2つのケースとは、

でした。

 

 

公開の狙い

OpenFOAMで標準ソルバーを使用する際・・・標準ソルバーの各々に対してチュートリアルケースが存在するので、参考になりそうなチュートリアルケースを探しだして、自身の手で動かしてみて、使用方法を自得する。・・・というのがスマートエンジニアの実践的な使用方法ということになります。

その際、探しだす方法としては、カテゴリーやソルバー、ケースファイルの名前から判断するしかありませんが、特に仮想マシンの環境で実施する場合、必要な計算リソースが不足して途中終了せざるを得ない場合が多々あります。DiskFullや、明日までに結果が見たいのに計算が終わりそうにないなど。リソースを十分使いきった後でNGと判っただけに悔しさは尚更です。

自身の手でチュートリアルケースを新たに調査する際に、そういうことが起きないように、本結果を参考に、事前に自身の計算リソースをチェックする用途に使ってもらえれば良いと思います。

参考に、ディスクスペースを多く必要とするもの、計算時間が長大なもの、それぞれ20傑を以下にリストアップしました。

必要ディスクスペースTop20

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計算時間Top20

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ちなみにどちらもTop1になったものはダントツで、multiphase/interDyMFoam:mixerVesselAMI でした。

 

今後

チュートリアルケースの内容に関する紹介は、OpenFOAMチュートリアルドキュメント作成プロジェクトに譲るとして、この記事で取り上げた例のように、個々のケースで関連リンクを参照できるようにはなりたい。

あまり一般的でないDictファイル(topoSetDictなど)や境界条件Type、function、特殊スクリプトの存在や、その内容確認ができるようになるといいなぁ・・・と思っています。

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「OpenFOAM 全チュートリアルの Allrunをやってみた」への2件のフィードバック

  1. 使用したコンパイラのバージョンと最適化オプションも分かるとありがたいと思います。

    1. OpenFOAM のデフォルト設定をそのまま使っています。
      具体的には、
      gcc バージョン 4.6.3 (Ubuntu/Linaro 4.6.3-1ubuntu5)
      最適化オプションは
      -O3
      となっています。

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