スマートエンジニアというのは、文字通りかっこいい・賢いエンジニアということですが、ここではもう少し具体的な技術の側面に立ち入って言及しています。
スマートエンジニアとは、デジタル機器による通信能力や演算能力を緩用した工学的な課題解決を、自律的に活用できる能力を有し、コスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した新しい技術者である。
と、ここまで読んで、どこかで見たような・・・と思った人も居るかもしれません。そう、昨今話題になってきているスマートグリッドです。
以下、ウィキペディアより引用
スマートグリッド (smart grid) とは、デジタル機器による通信能力や演算能力を活用して電力需給を自律的に調整する機能を持たせることにより、省エネとコスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した新しい電力網である。
表現方法と内容がパクリであることはさておき、新しい技術者としての方向性をおぼろげながらも指し示すことが出来るのではないかと、提唱させていただいているものです。
つまり、「デジタル機器による通信能力や演算能力を緩用した工学的な課題解決」とはCAEのことであり、現時点での一般的な技術者という観点からすると、CAEしか知らない技術者はオタクと見られてしまうかもしれませんが、CAEを自律的に使える技術者ということになったらスマートエンジニアと称していいんではないかということです。
ものづくりエンジニアにとって必要な技術
本来、CAEという技術は、ものづくりエンジニアにとって大なり小なり当たり前の技術であるべきなのです。ちょうど今時の技術者は英語が出来て当たり前であるかのように、いつか近い将来、そういう時代が来ると思っています。
昔は海外とのビジネスにおいて、通訳を介してのビジネスシーンが多くありましたが、最近ではずいぶん減ってきました。多くの人が学校で習った英語に加えて会社時間外の自助努力で外国語を勉強するようになったからです。このことは会社員としての資格要件という面もありますが、通訳を介したコミュニケーションよりも自分自身の言葉でコミュニケーションした方が良いことを誰でも本能的に感じているからです。ただ、昔に比べて学ぶ教材も身近にあふれるほどにあるというインフラも見逃せません。
CAEをやるのにも、これまでは専門家に依頼するなり、大学や大きな会社の中でしか使えない特別な環境でやるしかなかったのを、だんだん個人のPCでやれるようなインフラが整ってきているということです。必ずしも自分でやる必要はないのですが、依頼するにしてもCAEの内容をブラックボックス的に取り扱わずに済むということ。英語の話に戻せば、通訳の云う事を丸呑み信用しないということです。
英語を自分のモノにするのに、個人時間を使った勉強が欠かせないように、CAEも同じことです。 これを勉強するためのインフラという面で誰にでもアクセス出来るのがオープンCAEです。英語の世界のように、あふれるほどに・・・とはなっていませんが、だんだんそうなっていくでしょう。
働くシニアの時代
管理人は、会社の中でオープンCAEをどうやって使っていくかという経験をたくさん積んだ後、定年退職したシニアエンジニアです。会社定年後もスマートエンジニアを目指す皆さんのお手伝いで仕事(社会貢献)ができると考え、オープンCAEコンサルタントを始めました。
野村 悦治様
お世話になっております。
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まずは、お時間の御有り折、ご覧いただきたくお願い申し上げます。
草々