DEXCS ランチャーは、図 1 に示すような開発経緯を経て、 v2 ( DEXCS2019 )以降の現在は FreeCAD を
プラットフォームとして起動することで、解析対象を見ながら設定が可能となり、それなりの使い勝手が向上
したと考えている。
一方、解析に際して肝となるのがメッシュ作成であり、 v1.5 ( DEXCS2014 )ではこれを従来の snappy-
HexMesh から cfMesh に変更することで、設定も作成も容易になった。とは云うもの、 cfMesh のフルオプ
ションを手軽に設定できるまでには至っていないので、これを少しずつ改良して現在に至っているが、依然と
していくつかの問題が残されている。たとえば、
- スケール変換機能の組み込み
- meshDict インポート不具合対応
- オプションパラメタの GUI 化
- テンプレートケースの変更設定
- maxCellSize のロジック変更
- OF 端末起動
といったあたりである。
それぞれの具体的な課題は認識されており、個々の対応もさほど難しいものではないが、これを現在の
Widget 上で実現するのは困難になってきた(図 2 )。
そこで、これまでの設定方法をこの Widget の手直しでなく、 DEXCS ワークベンチともいえるような新た
なフレーム上で再構築できないと考えた。とはいえこれをスクラッチで作成出来る能力はないので、既存のフ
レームを改変して実現できないかと考えた。既存のフレーム(ワークベンチ)を調査したところ、 CfdOF と
いうワークベンチが候補として浮上した。