DEXCS2024 for OpenFOAM(R) 不具合・更新情報

表記に関する情報は、このページに集約しておきます。このページに記載されていない不具合情報などあれば、遠慮なくお問い合わせ下さい。

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起動時エラー

起動して、しばらく(数分)すると、以下のエラーメッセージが現れるかと思います。これは、DEXCS2024のリリース時点で確認できていたもので、これを出なくする対処方法がわからずに、そのままリリースせざるを得ませんでした。

基本的に実害はないはずなので、「キャンセル」でも良いのですが、起動の都度ウザイので、「問題を報告する」として下さい。パスワードを要求されますが、引き続いて以下のダイヤログが現れます。

ここで、「この選択を記憶する」にチェックを入れることが肝要です。レポート送信は「送信しない」でOKです。この処置をすれば、次の起動からは出てこないはずです。

 

同梱資料について

今回のリリースは、同梱資料の構成を従来とは大幅に刷新し、新しく追加したものも多くあります。本来であれば、十分チェックした上でリリースすべきでしたが、作者だけの個人のチェックでは、どうしても限界があり、基本的に致命的な間違いはないだろう…ということでの見切り発車となっています。

間違いのあった資料については、以下に更新版を掲載していく予定です。

同梱資料が読めなくなった(2024/10/26)

DEXCSフォルダ中のreadme.hmlを開く(ダブルクリックする)と以下の画面となり、

アイテム(たとえば「まずは使ってみる」)をクリックすると、

となってしまいます。DEXCSインストール直後では読めたはず、何日かするとこうなっていた…とう状況があるようです。

原因

原因は、WebブラウザーであるFireFoxがsnap版に更新されてしまった事にあります。DEXCS2023では、isoイメージを作成する段階(Cubic)で、snap版を削除してdeb版を優先する設定が出来ていたのですが、DEXCS2024では、OSのアップデートに伴い、Cubicでsnap版の削除が出来なくなり、優先順位の設定のみでリリースした事が考えられますが、よくわからない点もあります。

対策1

改めて、deb版をインストールし直す。

				
					$ sudo apt update
$ sudo apt install firefox
				
			

対策2

WebブラウザーをGoogleChromeなどに変更する。

Kernel Panic(2024/10/27)

リリース時点のKernelは、6.8.0-45でしたが、本記事投稿時点では、6.8.0-47にアップデートされています。原因は不明ですが、アップデートした後の再起動時に以下の画面となってしまい、マシンが立ち上がらなくなってしまいます。

新規にマシンを構築する際においても、ubuntuのインストールをネットが繋がった状態で実行すると、インストール中にKernelも自動的にアップデートされ、インストール後の再起動画面にて、上図の状態になってしまうようです。

対策1

インストール時にインターネットに接続しない状態にしておく。仮想マシンなり、ベースマシン本体で、インターネットに接続できない状況にあれば、ubuntuインストールの設定で、以下の画面が現れるはずである。

ここでそのまま「Next」ボタンを押す。

インストール後、自動アップデートの設定をオフにする、またはKernelアップデートだけをオフにする設定をしてから、インターネットに接続して利用する。

自動アップデートをオフにするには、

❶「アプリケーション一覧」から❷「ソフトウェアの更新」を選択する。インターネットに接続されていない状態だと、しばらくして以下のダイヤログが現れる。

ここで、「設定」をクリック、続いて現れる以下のダイヤログ画面にて、

「アップデートの自動確認」と「ubuntuの新バージョンの通知」を「なし」にしてやれば良い。

Kernelアップデートだけをオフにすれば良いのであれば、端末を開いて、以下入力すれば良い(参考サイト)。

				
					$ echo linux-image-generic hold | sudo dpkg --set-selections
				
			

今後、Kernelアップデートの不具合問題が対策されるようになったら、以下のコマンド入力にて、自動アップデートできるようになる。

				
					$ echo linux-image-generic install | sudo dpkg --set-selections
				
			

対策2(2024/11/1 追記)

Kernelアップデート版でやり直す。応急処置的に、isoイメージを作成したCubic上でKernelをアップデートしてisoを作り直したところ、これは問題なく動いているので、これから始めようとする人はこちらを使うことが推奨されます。⇒ダウンロードはこちら

但し、こちらを使ったとしても、(多分)数カ月後にKernelが自動更新されて、同じような状況になるやもしれません。その時には、今の所以下の対策で凌ぐしかなさそうです。

(2024/11/1 追記)

数カ月後にKernelが自動更新…と記しましたが、10/31の時点で、すでに更新されていました(T_T) 結局、これを使っても、対策1、または対策2で凌ぐしかありません。

 

対策3

古いカーネルに戻す。(参考にしたサイト

Kernel Panic に陥ったマシンを強制電源オフして、改めて起動すると、以下のGRUB選択画面となるはずである。

図1 GRUBメインメニュー

ここで上から2つ目の *Advanced …を選択してEnter 

図2 GRUBサブメニュー

上から3つ目の 6.8.0-45-generic を選択すれば、古いカーネル(6.8.0-45)で起動できるようになる。

但しこれだけだと、起動の都度、上述の選択作業が必要になるので、起動できたら、正しく動作しないカーネル(6.8.0-47)を削除する

				
					$ sudo apt remove linux-image-6.8.0-47-generic
				
			

のも良いが、自動でアップデートされてしまう可能性もあるので、上記GRUBのデフォルトメニューを変更しておくのが良いだろう。

まずは、

				
					$ sudo grep menuentry /boot/grub/grub.cfg
				
			

と入力して、現在のGRUBメニューを確認する。Kernel 6.8.0-47を削除していなければ、以下メッセージが現れるはずである、

				
					menuentry 'Ubuntu' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-simple-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
submenu 'Advanced options for Ubuntu' $menuentry_id_option 'gnulinux-advanced-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
	menuentry 'Ubuntu, with Linux 6.8.0-47-generic' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-6.8.0-47-generic-advanced-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
	menuentry 'Ubuntu, with Linux 6.8.0-47-generic (recovery mode)' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-6.8.0-47-generic-recovery-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
	menuentry 'Ubuntu, with Linux 6.8.0-45-generic' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-6.8.0-45-generic-advanced-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
	menuentry 'Ubuntu, with Linux 6.8.0-45-generic (recovery mode)' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-6.8.0-45-generic-recovery-80ae9554-ea9a-468b-a33d-2d912aba19e2' {
menuentry "Memory test (memtest86+x64.bin)" --class memtest $menuentry_id_option 'memtest86+' {
menuentry 'Memory test (memtest86+x64.bin, serial console)' --class memtest $menuentry_id_option 'memtest86+-serial' {
		menuentry 'UEFI Firmware Settings' $menuentry_id_option 'uefi-firmware' {

				
			

図1,2と対比して見比べれば、それぞれの行の意味がわかるであろう。

以下コマンドでメニューファイル(grub)を変更する。

				
					$ sudo gedit /etc/default/grub
				
			

6〜8行目

				
					GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=0
				
			

を以下のように変更する。

				
					
GRUB_DEFAULT="1>2"
GRUB_TIMEOUT_STYLE=menu
GRUB_TIMEOUT=5
				
			

6行目は、図1メインメニューの2番目で、図2サブメニューの3番目がデフォルトになるということ(メニュー番号は0から始まる)。

以下のコマンドを実行して、メニューに反映され、次回の起動からはこれがデフォルトになる。

				
					$ sudo update-grub
				
			

補足

Cubicの仮想マシン上で実施するKernelアップデートには問題はなく、Cubicで構築したカスタマイズマシンでアップデートで不具合が出るというのは、Cubicに何らかの問題があるのでないかと考えている。Cubicのディスカッションボードにも、関係ありそうな投稿も散見される。投稿することも考えたが、DEXCSカスタマイズの問題と切り分けが困難なので手を出しかねている(今回の開発初期段階のisoイメージであれば、問題なくKernelもアップデート出来ている)。そのうちに、恒久的な対策法も見つかると思うが、それまでは上述の対策で凌ぐしかなさそう。

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