少し前に表題のツールが公開されたので使ってみました。
結論から言うと、たいへん素晴らしいツールで、次のDEXCS2014 for OpenFOAM には搭載することに決定しました。
いくつかのチュートリアル問題も同梱されており、その試用結果イメージがM.OhbuchiさんのTwitter記事(たとえば、こちら)にも紹介されていたのですが、ここでは新規に作成する場合を想定、 何はともあれ、DEXCSランチャーでの標準チュートリアル問題(DEXCSの3次元フォント周りの流れ解析)にて作成したメッシュを、これまでの方法(snappyHexMesh)にて作成したメッシュとを比較してみました。
また、実際にこれらのメッシュを使ってsimpleFoamで流れ解析した場合の収束状況と、y+についても比較してみました。
snappyHexMeshでは、レイヤーメッシュが不完全で、コーナー部などで欠落し、その部分でy+の値が異常に大きくなってしまっていましたが、cfMeshでは連続的な分布となって、この事からもレイヤーに欠落がない事が確認できます。
ただ1点惜しむらくは、下の図で赤丸で囲った部分で、フォントの形状データがつながってしまっています。
この際に使用した形状データは、stlもしくはftr形式のいわゆる表面形状データです。表面の細分化レベルをもう1段階細かくしてやれば、形状は区別できるようにはなりますが、どうしても対象形状に対して一様に細分化されてしまい、メッシュ数が大幅に増大してしまうことになります。
これに対して、表面データだけでなく輪郭線データを含んだfms形式のデータファイルを入力として使うと、下の図のように局所的な細分化の設定も可能になるようです。
ちなみにこのデータは、今のところ、cfSuiteを使わないと作成できないようです。cfSuiteは有償(金額は不明)ですが、2週間のお試しライセンスがあるので、これを使って作成したものです。
詳しくは、来る7/26のオープンCAE勉強会@富山にてcfSuiteのデモも含めて紹介予定です。
さしつかえなければ、meshDickの詳細を別途ご開示願えませんか?
ケースファイルを公開したのでご覧ください。