DEXCS2022に向けて、抜本的な課題(リマスターツール)は先の記事にて何とかなりそうな感触を得たが、現時点で認識している課題をここに取り纏めておく。
ご異見やご要望があれば、遠慮なくコメントされたい。また、開発協力者も募集中です。
OpenFOAM
OpenFOAMは、DEXCS2021相応に、ESI版をパッケージインストール(sudo apt install openfoam2206-default)する予定。現時点(2022/5/1)では、ubuntu-22.04用のopenfoam2112でさえリリースされていないようだが、DEXCS2022のリリース予定(10月頃)までには何とかなるであろう。
ParaView
ParaViewもDEXCS2021相応に、ParaViewのバイナリーパッケージ(9月頃に入手可能な最新版)を搭載予定。これも多分、問題は起きないであろう。
FreeCAD
FreeCADも精力的に更新されており、ubuntu用には、
と、大きく3種類あって、毎年どれを選択すべきか、判断に悩むところである。
DEXCS2021では、通常版のバージョンが古かったのでAppImage版とDaily版を同梱したが、Daily版の更新頻度が高く、更新によって不具合が生じることがもかった。
現時点(2022/5/1)での、ubuntu-22.04上では、通常版の動作は確認できており、これはAppImage版の最新版と同等機能と推察されるが、AppImage版そのものはubuntu-22.04上では(ライブラリーの問題で?)動かなかった。一方、PPA版のubuntu-22.04上での動作は確認できていないが、DEXCS2021(ubuntu-20.04)上ではスプラッシュ画面も変わり、設定ファイルの収納場所が大きく変化している(DEXCS2021の更新情報参照)。機能そのものについては目立った特長はまだ見いだせていない。
したがって、現時点の判断であれば、通常版を選択したいところだが、6~7月には、もう少し状況も変化すると思われるので、その時点で判断することになるだろう。
DEXCSランチャー
DEXCSランチャーについては、オープンCAEシンポジウム2021での発表の中で、今後の課題について取り纏めてあるので、それをそのまま継承するのと(以下の第1~5項)、
- 細部の改良
- 未実装の設定パラメタGUI化
- DEXCSプロットツールの機能拡張
- 編集⇒設定メニューの無用部削除
- DEXCS以外の環境での動作検証
- モデルだけをコピーした際の出力先問題
- snappyHexMesh対応
- FreeCADAppImage 版から起動する TreeFoamサブセットの機能不全
- FreeCADの標準ワークベンチモジュール化
- メッシュ細分化対象面の選択方法改善
第6項は、DEXCSランチャーのハック母体であったCfdOFでの進化があったので、これを取り込みたい。全項目実現することは、到底無理だと思うが・・・
VirtualBox関連
DEXCS2021では、VirtualBoxで使用するに際して、インストール不具合が多く、応急処置的な対策に頼らざるを得なかった。WindowsとLinuxでの症状も違っていた。Virtual Box Guest Additionとリマスターツールとの関連も疑われるので、今回はもう少し基本的なところから、動作を検証してみたい。
VMPlayer関連
VMPlayerで使用する限り上記VirtualBoxのインストール不具合は生じていないが、DEXCS2021から共有フォルダの設定方法が変更になり、かなり面倒になった。何らかの簡略化方法を考えたい。
TreeFoam
作者さんも健在のようで、何とかなると期待している。
setupDexcs.sh
相変わらず、DEXCS初心者さんのごく一部であるが、これを実行しないまま使用した不具合レポートがある。これを実行しない限りインストールは完了していないということを、もう少し目を惹くように考えたい。
リマスターツール(Cubic)関連
今回が初めての使用になるので、OpenFOAMやDEXCSランチャーの組み込み以前のところ、デスクトップ周りやツールバーのカスタマイズなど、基本的なところから段階的に動作検証したい。