DEXCS2024カーネルアップデート不具合暫定対応版

DEXCS2024ではカーネルアップデートの問題について、未だに根本的な解決策が見つかっていない(ubuntu の標準的なソフトウェア更新作業だけでアップデートできない)。暫定的な対応策を少しずつブラシアップしてきたが、これも既存のDEXCS2024に対して対応策を実施しようとすると、DEXCSというかubuntu初心者には何かと困難が予想される。

そこで、カーネルについては当面全自動アップデートを諦めて、極力簡単に半手動でアップデートすることを前提にカスタマイズしたisoイメージを公開したので(ダウンロードはこちら)、ここではその半手動アップデートの方法を説明する。

【2025/4/3 注記】根本原因はいまだ不明ですが、もう少し根本原因に近いところで対策したバージョンを近日中に公開予定なので、しばしお待ち下さい。

一般的なインストール方法と手順のおさらい

ダウンロードしたisoイメージを使ってインストールするには、実計算機にそのままインストールする場合もあれば、VirtualBoxやVMplayerなどの仮想計算機にインストールする場合もある。どれを選択するかによって、isoイメージから起動させるまでの手順や方法は異なるが、isoイメージから起動できれば以下の画面

 

となり、後は同じで、大きく分けて以下の手順である。

念の為、「How to install DEXCS2024 for OpenFOAM on VirtualBox」のスライドで公開している各ステップにおける操作イメージ図と、DEXCS2024に同梱の「その他諸々」資料の一部も貼付しておいた。

1. ubuntu セットアップ

なお、1.で「ライブモード」の設定も可能であるが、本記事では「インストールモード」での説明とさせていただく。

暫定対応版の推奨インストール手順

DEXCSセットアップまでは、インターネットに接続しないで作業を実施し、その後ネットワークに接続、ソフトウェアの更新をする。ここで再起動をするかどうかの確認画面が現れるが。「あとで再起動」を選択し、「dexcsKernelUpdate.sh」を実行してから再起動する。

1. ネットワーク接続の切断

実計算機にせよ仮想環境にせよ、計算機本体のネットワーク接続をオフ(有線LANケーブルを抜く、WIFIオフ)にしておくのが一番確実。

実計算の場合はそれで良いとして、仮想環境の場合はインストール中に他の作業もできる(したいこともある)ので、そうできない場合もある。そこでubuntuインストール中に、インターネット接続方法を選択するメニュー(下図)が現れるが、

ここで、「今はインターネットに接続しない」を選択したからといって過信できない。

仮想マシンをセットアップする段階で、

VirtualBoxの場合

仮想マシンを選択して「設定」メニューから、

「ネットワーク」のタグ画面で、「ネットワークアダプターを有効化」のチェックを蓮しておく(デフォルトはチェックされている)。

仮想マシンを選択して、「仮想マシン設定の編集」から

「ハードウェア」の「ネットワーク」を選択して。「ホストオンリー」を選択(デフォルトは「NAT」)

VirtualBoxの場合

仮想マシンを選択して「設定」メニューから、

「ネットワーク」のタグ画面で、「ネットワークアダプターを有効化」のチェックを蓮しておく(デフォルトはチェックされている)。

仮想マシンを選択して、「仮想マシン設定の編集」から

「ハードウェア」の「ネットワーク」を選択して。「ホストオンリー」を選択(デフォルトは「NAT」)

マシンの電源をオフにしたら、1.のネットワーク切断での処置を元に戻してから、マシンの電源をオンにする。

ネットワーク接続されたマシンであれば、起動してしばらくすれば自動的にソフトウェアの更新画面が現れるが、待ちきれない場合には、❶「Show Apps」から❷「ソフトウェアの更新」(下図)を起動すれば良い。

引き続き「ソフトウェアの更新」ダイヤログが現れるので、以下進む。

カーネルアップデートが無ければ❸の後で更新完了のメッセージが現れるだけであるが、カーネルアップデートがあると、再起動を促すメッセージが表示される。ここで❹「あとで再起動」を選択することが重要である。

デスクトップ上のDEXCSフォルダ中に、dexcsKernelUpdate.sh というスクリプトが収納されている(下図)。

これを❷右クリックメニューから❸「プログラムとして実行」を選択すると、端末画面が現れ、パスワードの入力を促される。

パスワードが正しく入力されると、カーネルアップデートの補完作業が実行される。最終的に、/boot/ フォルダ中のファイル一覧リストが表示され、❸「y」を入力すれば再起動される。「y」を入力せずとも、そのまま再起動させても良かったが、このスクリプトはまだ十分に検証できていない。❷の部分で、initrd.img というファイルが最新Kernelのシンボリックリンクになっていることを確認したかった。これが出来ていれば問題無いはずだが、うまく出来ない場合があるかもしれない点と、出来ていてなおかつ不具合が生じる場合もあるかもしれない。かような事態が生じた場合にはレポートをお願いする。

なお、8.の仮想環境用セットアップは、5. のネットワーク接続する前に実施しても構わないが、くれぐれも6. ソフトウエアを更新して、7. dexcsKernelUpdate.sh を実行前の段階で実施しないこと。

KernelPanicの状態になったら

今回のリリースでは、ネットワーク接続した状態でubuntuインストールを実行すると、再起動の後、ほぼ確実にKernelPanicの状態になる。また、ソフトウェアを更新した後、間違えて「今すぐ再起動」を選んだ場合も同じである。

実計算機では、画面が真っ黒で何も表示されない場合もある。

 

一旦、電源オフ

実計算機の場合は、計算機本体の電源をオフにするだけであるが、仮想計算機の場合は作法がある。

VirtualBox

電源を入れ直すと、以下のGRUB画面が現れるはずである。

ここで何もしないでいると、KernelPanicの状態になってしまうが、

2番目の「Advanced options for Ubuntu」を選択すると、以下のサブ画面となる。

ここで、上の2つが最新カーネルで、3番目を選択すれば一つ前のカーネルで起動でき、カーネルアップデート前の状態に戻すことができる。

因みに、isoイメージを作成した時点におけるカーネルは 6.8.0-55 であったが、本記事を作成する段階では 6.8.0-56 となっていたので、上記の画面イメージとなった。しかし本記事を公開する時点(2025/4/2)では、6.8.0-57 になっているので、上記画面イメージは再現されない点、お断りしておく。 

古いカーネルで起動できたら、先の説明と同じ方法でカーネルアップデートを完了させる。

暫定改訂版の改定内容

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