vmplayerについて

はじめに

VMwareがBroadcomに買収されたとか(は既に昨年のお話)で、VMware製品を企業内で使っていこうとすると、ライセンス問題など色々とややこしそう(たとえばこちらの記事)ですが、個人利用に限っては、VMware Workstation Pro や VMware Fusion Proも無償で使えるようになったのは嬉しい。

しかしながら、筆者の数ヶ月前に導入したLinuxパソコンでvmplayerを更新しようとしたり、別のWindowsパソコンで新規インストールしたりで、行き詰まってしまった。今回もGoogle様のおかげで、何とか回復して使えるようになったが、現在はまだ移行段階にあるせいなのか、ダウンロードやらインストールについての情報が錯綜しているようで、ここに備忘録として取り纏めておく。

ダウンロード

当初は、これまで使っていたDownload VMware Workstation PlayerのページのDOWNLOADリンクを試みたが、何度やっても、download3.vmware.com Host Errorとなっていた。少し待てば…と軽い気持ちでいたのだが、翌日になっても解消しなかったので、改めてググって調べるとなった次第である。

とはいえ、ほとんどの記事は上記ページからダウンロードせよというもので、ようやく見つけたのがVMware Workstation Pro と VMware Fusion Pro の個人利用版が無償になったので使ってみた (2024 年 5 月)の記事で、ここでようやく事前に Broadcom サポートポータルにログインするためのユーザープロファイルを作成しておく必要があることがわかった……のであるが、今度はどうやってBroadcom サポートポータルに登録するかである。

最終的に見つけて役に立ってくれたのは、VMware Workstation Pro 17 のダウンロードとインストール (2024年6月)の記事であったが、この記事を探すのに、”vmplayer”のキーワードではなくて、”Workstation Pro”であった点、何と云ったらよいのか。

インストール

Windowsマシンへの新規インストールは、何の問題も無かった。問題はLinuxマシンであった。

Linuxマシンは2台あって、これまでは自動更新機能でバージョンアップが出来ていた。2台のマシンはどちらのOSもubuntu 22.04 LTSであるが、この内1台は4年前から使い続けているもので、こちらは問題なく更新できている。しかし、数ヶ月前に新しく導入したマシンにおいて、VMwareのvmmon, vmnetのビルドに失敗するというものであった。

こちらは、Ubuntu Linux 22.04 設定メモの記事(の下のほう、VMwareの項目)を参考に対処したが、これも一筋縄でいかなかった。

原因は、vmmon, vmnetのソースファイルの書き方に古いところがあるため、カーネルが新しくなるとビルドできなくなってしまうらしく、対策としては、mkubecek氏のリポジトリに、vmnetとvmmonの修正版があるので、それを取ってきてインストールするというものであった。

				
					cd /usr/lib/vmware/modules/source
sudo git clone https://github.com/mkubecek/vmware-host-modules
cd vmware-host-modules
sudo git checkout workstation-17.5.1
sudo make && sudo make install
sudo tar -cf vmnet.tar vmnet-only
sudo tar -cf vmmon.tar vmmon-only
sudo cp vmmon.tar vmnet.tar /usr/lib/vmware/modules/source/
sudo vmware-modconfig --console --install-all
				
			

問題は4行目で使用するブランチ名「workstation-17.5.1」であった。使用するバージョンに合わせるのが筋なんだろうが、最新版(17.5.2)は2024/8/20時点で存在しなかった。したがって17.5.1でインストール、プログラム本体も17.5.1をインストールして使えるようになった……であるが、しかし起動時に、ライセンス入力を促され、個人利用の選択が無く、60(30だったかもしれない)日間の評価しか選べない。これでは、後々困ることになるので、ダメ元で17.5.2をインストールしたら、これがちゃんと(?)使えた!ので、今の所、これで使用している。

ちゃんと(?)と記したのは、vmplayer起動時に以下のウェルカム画面が出て、

毎度個人利用にチェックし、その後の管理者認証手続き鬱陶しいからである。もう1台のすんなり更新できた古いマシンでは、この表示は更新直後に出ただけで、その後は出ていない。このあたりは、多分古いマシンではセキュリティ周りをいじった記憶が無きにしもあらずであったが、詳細は忘却の彼方である。

なお、vmplayer はいつの頃からか、VMware Workstation となって、ここではVMware Workstation Pro が使えているが、起動コマンドはvmplayerのままである。

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