もう、半月ほどになるが、Salome-Mecaの勉強会にて、シェル解析のやり方を習ってきた。テキストも配布されたので、持ち帰って復習、応用問題に取り組もうとしたんだが、なかなか一筋縄でいかなかった苦労譚。やっぱフランス語の壁!
Code-Aster/シェル解析に限ったことではないが、通常の解析では
- 1.モデル作成
- 2.メッシュ作成
- 3.解析用コードの作成
- 4.計算実行
- 5.結果確認
といった手順になっている。このうちモデルやメッシュの作成方法と結果確認の作業については、モデルを見ながらやれるので、たとえ操作ボタンの名前を知らなくても、直感的に操作の意味を理解できるのだが、問題は3.解析コードの作成と4.計算実行時のログ解釈である。
解析用コードの作成においては、Efficasを使うのが一般的なやり方のようだ。このツールにはある程度の構文解釈機能は備わっており、ほとんどのパラメタは選択入力でき、明らかなパラメタ不足は赤や黄色のマークで視覚的に明示してくれるなど、有り難い点はあるのだけれど・・・
- 1.今ひとつ中途半端な印象が拭えない。全部緑色のマークがついたとしても動かない場合が多い。とくにブロックの定義順序を間違えたなど。
- 2.パラメタの名前がフランス語ベースの略語になっているので、何を定義しているのか理解するのが困難。チュートリアルケースはお手本通りにやって再現計算できたとしても、応用計算となると手も足も出なくなってしまう。
- 3.計算実行においては、運良く計算が正常終了してくれれば、計算実行時ログなどにはほとんど関心を払うこともないのだが、計算がエラーで止まったりした場合にログに手掛かりを探したくなる。しかしログファイルらしきものがたくさんあって、何を見たら良いのかわからない。見た所でフランス語のメッセージでは理解も不能・・・
まぁ、文句ばかり言ってみたところで始まらないので、自分で判るところから潰していこう・・・ということで、まずは「シェル解析に際しての解析コード作成の要点」 上記2の問題に対して、自分なりに解釈してみたものです。合っているあどうか、保証のほどはありませんが・・・
Code-AsterのWizard機能(Linear elastic→Plane stress)を使ってEfficasファイルを作成
Efficasファイル変更の詳細は以下のシートにとりまとめた。
- 必要な作業の全貌を一覧できるようにしてみた。赤字部分はwizardで作成した部分を変更、青字部分は新たに追加するという意味。
- シートの本体ファイルはこちら(OpenOfficeのSpreadSheetファイルです)
追加ブロックは以下の4つ
- CREA_MAILLAGE(シェル解析用にメッシュを変換)
- AFFE_CARA_ELEM(シェル要素の定義)
- AFFE_MODELE(解析モデル2の定義)
- PROJ_CHAMP(結果の投影?(解析モデル1→2))
このうち、下の2つのブロック、なんでこれらが必要なのか判らないんですが・・・
変更の概要
- 追加したメッシュやモデルの名前に応じた整合関係の修正部分が多数箇所
- AFFE_MODELE(解析モデル定義)ブロックにて、MODELISATIONをC_PLAN(平面応力)からCOQUE_3D(3次元シェル解析)に変更
- AFFE_CHAR_MECA(境界条件)ブロックにて、PRES_REP(面圧力)を、FORCE_COQUE(面荷重)またはFORCE_ARETE(線荷重)に変更