これは何?どこかで見たことがあるんだが・・・と思われる人もいらっしゃるでしょうから、ここで由来を記しておきます。
スマートエンジニアがスマートグリッドのパクリであったように、このロゴもUSBコネクタに表示されているデザインのパクリです。パクリというと語感が悪いのでハックと言ったほうが良いかもしれませんが、一般人向けにはどっちもどっちでしょうね。ハックと言ってしまうと、むしろ悪いことをやっていると思われかねないので、あえてパクリとしておきました。
USBと言えば、管理人の長いパソコン使用歴の中で、一つの大きな変化点だったという記憶です。それまで、シリアルケーブルだのSCSIケーブルだの、パソコンの裏作業で毎度ウンザリしていたのが、このUSBの登場でスッキリ!しかも繋ぐとドライバが自動認識される・・・CAEも、まさにこうでなくっちゃ!という想いがあります。
一方、オープンCAEの世界で、今、何が一番問題かというと・・・問題のレベルというか観点はいろいろあるんですが・・「会社という組織を離れた個人がCAEをやっていく為の技術的な課題」という意味で、最大の問題は3次元CADの問題だと思うのです。
フリーの3次元CADの問題については下の方で詳しく書いていますが、今、もっとも有望なソフトがfreeCADということで、管理人も開業準備として3次元CADの練習記事を公開しましたが、自分の会社のロゴを3次元CADで作ることも自身に課した課題の一つでした。
とにかく自力でやると決めて、ただ3次元CADを練習中の身分なのであまりに高度なテクニック・デザインは無謀と諦め、かといって教科書レベルの簡単なものでないデザインとして、iconフォルダをつらつら眺め回しているうちに、USBマークが目に付き、上に述べたCAEに対する期待に繋がり、ならば、このUSBマークを題材にオープンな3次元CADでロゴを作ってみよう! となった訳です。
つまり、オープンCAEで、3次元CADを含めたUSBのような使い勝手のCAEの世界を目指しているという想いを込めて作ったシンボルマークなのです。
現在のロゴは暫定版
USBマークですが、多分、寸法割合だとか配分に基準があるものではないと思います。なので、◯の大きさや矢印の太さなどのバランスは、かなりテキトーに作りました。これがベストと思って仕上げたものでもないので、もっとバランスの良い美的に優れたものであれば変更することに支障はありません。元データ(usbLogo3D)をダウンロードできるようにしておいたので、我こそと思われる人は、改良版を作っていただけると嬉しいです。
採用させて頂いた際のお礼として、一緒に飲む機会があれば酒代は負担させていただきます。
3次元CADの問題
自分自身が会社員として在職の時代には、会社で導入したCADシステムがあって、自分自身含めて誰にでも簡単に使える仕組みではなかったのですが、会社の中の仕事としては専任オペレータにCADモデルを作ってもらって、このモデルを使ってCAEを実施するというのが多くの会社の中でのCAEの実態でしょう。そういうCAEであれば、これからは会社の中でなくとも、個人で出来るようになっていくだろう・・・という実感があったので、自分のコンサルタント業を開業したのでした。
しかし本来のCAEは形を作るところから始まるべきで、会社の中ではそこを他人任せでやれたのでしたが、個人となると、そこも自分でやるしかありません。在職時代には必ずしも100%他人任せということではなく、フリーのCADをいろいろと調査もしました。その結果が、「会社の仕事として使える(既存のCADを代替できる)3次元CADは存在しない」という結論でした。ただし、個人、もしくは会社といっても小さな会社で、3次元CADとは無縁な会社もまだ存在するようです。そういう人が、「そもそも3次元CADって何?」から始めるのに使えるCADということであれば、フリーのCADはいくつか存在します。
代表例としてはblenderが挙げられます。これはDEXCSの中にも組み込まれています。主にCG(コンピュータグラフィックス)の分野で利用されるもので、元々市販ソフトであったものがオープン化され、ノウハウや作例が日本語情報も含めて多く公開されており、使い慣れるとかなり複雑なモデリングも出来るようです。ただGUIというかマウスの操作方法が、通常の3次元データを扱うソフトと比べて全く異なるやり方が多く、慣れるまでのハードルが高いという面と、形状データがポリゴン形式(形状表面を多角形の集合体として定義する)でしか表現できない為、それだけではエンジニアリングの世界では通用しない、などあってCAEの分野では、なかなか広まりませんし、DEXCSに組み込んであるのも、「これで3次元形状を作って下さい」ということを主張するよりも、「皆さんが使い慣れた3次元CADで作成したCADモデルをblenderへインポートして、メッシュソフトが認識できる表面パッチ形式にエクスポートして使って下さい」というフィルター機能を主眼として想定しています。
エンジニアリング用途のCADとしては、やはりポリゴン形式でなく、ソリッドベースというか、フィーチャー形式というか、形状を数学関数で記述したCADが要求されます。これまでこの種のCADでフリーで使えるものはあまり存在せず、市販ソフトのお試し版とか、ベータ版くらいしかありませんでした。
そういう状況の中、freeCADという、オープンソースのCADソフトがようやくそこそこに使えるレベルになってきたように思われます。もちろん、会社の仕事で使っているCADを代替できるかというと、まだまだですが・・・
なお、明日(4/28)の、オープンCAE初心者勉強会にて午前中に実施される講習会では、freeCADが題材になるそうです。興味のある方は参加したら如何がでしょう。管理人も参加予定です。
tuguo です。free 3dcadを探してここに来ました。
拝見していろいろとおしえていただきたく存じます。
ありがとうございます。