DEXCSを外付けHDD(USBドライブ)で利用上の注意点

DEXCSはベースOSがLinuxなので、

  1. 専用マシンにインストールして使用
  2. 通常利用のWindowsマシンとは別ドライブにインストールして、起動時に切り替えて使用
  3. 仮想マシンプレーヤー(VMWarePlayerや、VirtualBOXなど)上で使用

といった使用方法があり、これまで2の方法、しかもインストール先を表題のUSBで接続する外付けHDDにインストールすることが一番シンプルだろうと、推奨してきておりました。

ただ、大きな会社だと、セキュリティの問題でUSBドライブを使えないだとかあって、現実にはそういう利用方法に関する実績も多くはなかったようで、これまでその利用方法に関するトラブルは、ブートセレクタに関する問題以外は聞いたことはありませんでした。

しかし、筆者が最近購入したUSBドライブ(アイ・オー・データ機器製、HDPX-UT500)では、うまく起動出来なかったこともあり、必ずしもこの方法を推奨できないとなったので、ここにその注意点を記しておくこととしました。

結論的に、現時点で、上記の機器はLinuxの起動ドライブとしては使用できません。使用するマシンやインストールするLinuxも色々変えて実施してみましたが駄目でした。メーカーサポートにも問い合わせてみましたが、「Linuxに関するサポートはしない」ということでバッサリでした。

これまで、少なくとも筆者の環境ではUSBドライブにインストール出来て、それで起動できなかったということはありませんでした。これが上記の機器に固有の現象なのか、類似の機器で起こりうる現象なのかまでは判っておりませんが。これまではUSBといってもUSB2であったのが、上記機器はUSB3なので、そちらの問題であった可能性も捨て切れません。

以下、あれこれ丸二日間くらいかけての苦心譚ですが、興味のある方、もしくは類似のトラブルでお困りの方に向けてのお話です。

Boot-Repair

インストールしたUSBドライブで起動すると、、、

範囲を選択_054BusyBox v1.18.5 でググると、割と簡単にBoot-Repairというツールにたどり着く。これを使えば良さそうだ、ということで、

ここで、Recommended repair をやったのが大失敗。修復されるのは、USBドライブのブートローダーでなく、起動したパソコン本体のブートローダーであったということです。その事に気づかないまま、これをやってうまく行かなかったので、あれこれやっているうちに、おかげで1台のパソコンは起動不能になり、全再インストールを余儀なくさせられました。

ようやく、この注意点に気づいて、Advanced options を使うなり、あげくの果てに、HDDをすべて取り外したパソコンを用意して、そのパソコンを使って作業するなりやってみたが、結局駄目。状況は少し進展して、ブートセレクタは起動するようになったものの、インストールしたLinuxを起動しようとすると。。。

範囲を選択_055

となって、エラーの原因が特定された(/dev/disk/…以下の、ドライブ情報が存在しない)ということで、進展はあったものの、これ以上先へ進めませんでした。一応、それでも駄目な場合には、ご連絡。。。とあったので、メールは出しておきましたが、どうなることやら。

その他、マシンによっては、

範囲を選択_057

 

というメッセージで起動できない場合があって、このメッセージでググると、これは日本語情報も多く、大抵は

>set prefix=(h0,***)/boot/grub
>insmod (h0,***)/boot/grub/normal.mod

という方法で直せるというものでしたが、

範囲を選択_058というように、/boot/の下に何も存在しないとなって、この方法も使えませんでした。

 

DEXCSのインストールサービス

かようなトラブルにもめげずに、OCSE^2のコンサル事業の1アイテムとして、DEXCS for OpenFOAM(R) の他、お客様ご要望のオープン系ツール(Dakota、Salome-Mecaなど)をインストール済の外付けUSBドライブの販売もやっております。

価格は搭載ツールの内容に応じて要相談ですが、USBドライブの実売価格に数万円〜10万円程度の上乗せでやらせていただきます。ご希望のお客様は申し付け下さい。

 

 

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