Salome-Meca VS Adventure

Salaome-Meca で100万要素の線形弾性問題を計算してみた

  • 供試マシン CPU:Core-i7 950 Memory:24GB OS:Ubuntu-10.04
  • 仮想環境 VMPlayer(Mem:8GB) Mint12(Ubuntu-11.10相当) Salome-Meca 2012.1
  • 題材は、AdventureProjectでシンボルマーク的な計算例であったパンテオン神殿の問題。このCADモデルが公開されていることを、つい最近になって知って、ならばやってみよう・・・ということです。
  • 実はこのモデル、メッシュ作成が結構難しかった。Netgenを使えば簡単にメッシュ作成できるだろう・・・という思惑があったんですが、なかなかどうして。ことこのモデルに関しては、Adventureのtetmeshに軍配が上がりました。
  • そのあたりは、いずれまた改めてまとめるとして、ここではSalome-Mecaを使ったらどうなるか・・・ということです。
  • SalomeもメッシャーのエンジンはNetgenなので、どうかという心配はあったんですが、ここは意外とすんなりクリアー、シングルコアでも計算できるまではいったんですが、当初、これまでのやり方だと可視化がずいぶん辛い・・・という感触がありました。
  • しかし、最近のSalome-Mecaにはparaviewが組み込まれていたんだ・・・ということを今更ながら思い出して、これを使ってみたら・・・結構いけるじゃん!・・・だったので、まずはスナップショットの公開です。
  • AdventureProjectでの計算は、下面を拘束した自重による変形計算でしたが、ここではまだ自重計算の方法がわからなかったので、線形弾性計算ウィザードを使って、ドーム天井開口部に横向きの負荷をかけた計算になっています。

境界条件

  • これは意外に簡単に操作できた

メッシュ作成(最大辺長:0.6メートル)

  • 節点数:247,002 要素数:993,283 (一次要素) 計算時間:約7分
    • なお、デフォルトの設定だと、下のような警告メッセージが現れるが、問題はなさそう。
    • ちなみに、メッシュモジュールのpreferenceで、上記リミットを大きくしてメッシュ作成してみたが、結果は同じ。
    • 警告文の中で、1330038 elementとなっているが、この数字の意味が不明。

Code-Aster計算中

  • ——————————————————————————— cpu system cpu+sys elapsed ——————————————————————————— Preparation of environment 0.01 0.04 0.05 0.07 Copying datas 0.01 0.04 0.05 0.08 Code_Aster run 196.78 17.74 214.52 223.71 Copying results 24.88 1.57 26.45 26.66 ——————————————————————————— Total 221.75 19.40 241.15 250.72 ———————————————————————————

Post-Proによる可視化

  • 表示は出来た・・・とはいえ、これをグリグリ動かすのは無理であった。
  • しかし、ParaViewを使えば、苦もなく動かせることが判って一安心でした。

100万要素ともなると、色々問題が・・・

  • 二次要素での計算も試みましたが、メモリー不足でした。⇒後日、割当メモリーを増やして計算予定。
  • Code-Asterの計算では、テンポラリのディスクスペースを大量に必要とするようです。本計算の場合、2GB強必要でした。
  • 仮想マシンには、当初20GBしか割当しておらず、あっという間にDiskFullになってしまっていました。
  • VMPlayerの場合、マシンイメージファイルを分割形式で作成しておけば、後で容量を増やせるとのことであったんで、今回初めてその方法を使ってみたのですが・・・
  • 確かに増やせはしたのですが、空きディスクとして認識されるだけで、パーティションを作成してマウントしてやらないと使えないことも判明。
  • 単純に別ドライブ的にマウントしただけでは、テンポラリのディスクスペース(/tmp)をアップしたことにはならないので、これまた厄介でした。
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